リセットされる日本
リセットされる日本 2008/06/06
「貨幣価値の劣化=バブル崩壊」と「知識の伝播」はセットでやってくるものと考えます。それによって、途上国と先進国との収斂が起こることでしょう。百余年前の明治の時代には、1円=1ドルでした。その後、(戦後)360円=1ドル→(現在)105円=1ドルへと。パラダイム変化は、これとは逆のスパイラルによって、「円」は途上国の通貨と横並びの状況になるものと考えられます。それは、日本人も中国人も、その価値は同じである“はず”だからです。日本人の労働に対する賃金が中国人のそれに比べて数倍もの格差があることの不思議が解消されていきます。人間の価値、モノの価値は、中国にあろうが、日本にあろうが本質的には一緒な“はず”のものだからです。それは、中国の購買力に比例して進んでくるものと考えられます。
覇権のシフトに伴うパラダイム変化は、歴史上――覇権が移る都度、そうした歪みを解消する働きをしてきました。そののちの日本を考えるならば、強烈な格差社会の出現が予想されます。これも、ある意味――戦前の状況へと回帰するものであります。皆さんがご存知の通り、戦前のわが国も強烈な格差が歴然と存在しました。そこには、ロスチャイルド系の「三井」や「住友」、ロックフェラー系の「岩崎(三菱)」といった財閥を頂点に、中央でも地方(地方財閥)でもピラミッドが形成されており、その上下差は極めて大きなものがありました。そこでは一族共栄の理念の下、血縁による強い結びつきを背景に排他的な状況がありました。
さて、この百余年のそうした格差の発端は、「明治維新」にありますが、理解のためには、そもそも「維新」がヨーロッパ系巨大資本によって支援されてきた経緯を知ることが必要です。そして、その後の改革の多くがそうした巨大資本の支えによって実現したことを。――先回の覇権シフト(イギリス→アメリカ)の理解にもつながるばかりでなく、その間の世界の潮流と日本の置かれた状況とを知る意味でも大きな意義があります。